「釣りたての魚買い取ります」--。新潟市内などで店舗展開している回転ずし「ことぶき寿司(ずし)」が、風変わりなサービスで関心を呼んでいる。釣り人が持ち込んだ魚を同店が買い取り、すしにして客に提供するという試みだ。全国的にも珍しいといい、ことぶき寿司を運営する堀口商店(本社・同市中央区)の堀口太志社長(43)は「釣り人は余った魚を無駄にせずにすみ、店側は新鮮な魚が手に入る。地産地消にもなる」とPRしている。
新潟市や新発田市にグループ4店舗を構える同店は、地元で取れた新鮮なネタが売り。
釣り人からの魚の買い取りは今年3月から開始した。社団法人「日本回転寿司協会」(本部・東京都)を通じて、愛知県の回転ずしが魚買い取りサービスを実施しているのを知り、同店に導入した。
買い取るのはマダイやヒラメ、メバル、スズキなど日本海近海で釣れた新鮮な魚。新潟市場の価格を目安に買い取る。4店舗合わせて、毎週4~5人の釣り人が、買い取りを求めて来店するという。買い取った魚を回転ずしに流す際は、釣り人の名前と釣った場所をホワイトボードに掲示している。
新潟市江南区のプラント5横越店の子田(こだ)恭史店長(30)は「たくさん釣れて近所に配っても食べきれないといった釣り人が魚を持ってくる」と話す。
魚の買い取りは営利目的のない一般の釣り人限定。買い取り希望の事前連絡を店舗にすることや、魚を氷締めにして鮮度を保つなどルールがある。問い合わせは横越店(0120・017・228)。他のグループ3店舗でも買い取りしている。
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