中国でH7N9型鳥インフルエンザの感染が相次いでいる問題で、厚生労働省は12日、中国から届いたウイルス株1株について、国立感染症研究所でタミフルなど既存の4種類の抗インフルエンザ薬の反応を調べたところ、効果があることが確認されたと発表した。
厚労省の担当者は「効果が確認されたのは患者1人のウイルス株1株だが、いい結果を得ることができた。今後も動向を注視していきたい」としている。
4薬はタミフル▽リレンザ▽イナビル▽ラピアクタで、これまで中国当局も4薬が効く可能性が高いと感染研に伝えていた。同省によると、国と地方自治体は3月末現在で約6322万人分のタミフルとリレンザを備蓄しているという。
一方、感染研はこのウイルス株を基に約100個の検査キットの製造を開始した。今月下旬までに、全国の地方衛生研究所74カ所と主要な検疫所16カ所に配備する予定。
医療機関で疑わしい患者がいた場合、医師が患者の検体を同衛生研に送付。6時間ほどかけて検査キットで判定し、H7N9型とみられる場合は感染研で再度確認した上で公表する。
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