「みんなが持っているから欲しい」。子どものそんなおねだりに、手を焼いている保護者も多いのではないだろうか? そこで発達心理学、幼児教育の専門家である東京学芸大学の岩立京子先生に、上手な対処法を伺った。
【質問】
友達が持っている流行のおもちゃを欲しがります。できれば持たせたくないのですが、どこまで我慢させたら良いのか悩みます。
【岩立先生からのアドバイス】
わたし自身も二人の子どもがいるので、こうした気持ちはよくわかります。子どもの気持ちを思うからこそ、買ってあげたい気持ちと、親として買いたくない気持ちがあり、悩まれると思います。
わたしの息子は、みんなが持っている拳銃型のおもちゃを欲しがり、買ってあげるべきなのかとても悩みました。しかし、わたしは人を傷つける可能性のあるおもちゃを持たせたくなかったので、その理由を説明し、我慢をさせました。その代わりに、ほかのおもちゃを買ってあげることにしたのです。
子どもは、保護者が思うより柔軟で気持ちの回復も早いですし、そのうち流行が去っていきます。児童期になると親の話も理解できますから、「ダメ!」の一言で片付けず、どうしてダメなのか子どもにわかるように理由を説明してあげましょう。
ベネッセ教育情報サイト
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