コメの代表的な産地として知られる新潟県魚沼市のコメの生産農家はTPPによって関税が撤廃されれば、日本のコメづくりは今以上に厳しい状況に陥ると、不安を訴えています。
魚沼市岡新田の専業農家、関武雄さん(57歳)は10ヘクタールの田んぼでコメの有名ブランドとして知られる「魚沼コシヒカリ」を生産しています。
関さんはコシヒカリの味を守ろうと、堆肥を使ったり、除草剤を使わずに雑草を手で刈り取ったりして環境に配慮したコメづくりに取り組んでいます。
それでも、コメの消費が落ち込み価格も下落傾向にあるため、コメ以外にも、果物や野菜も栽培して補っています。
TPPによって安いコメが輸入されるようになれば、日本のコメづくりは現状の維持もできなくなると不安を訴えています。
関さんは、「消費者には、ただ安いからということではなく、安心安全という部分を意識してほしい。価格だけを優先してしまうと日本の農業は今以上に厳しい状況に陥るでしょう」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033188601.html