佐渡市で野生復帰を目指して自然に放されたトキで、1組のつがいが巣の中で卵を温める「抱卵」と呼ばれる行動を取っていることがことしの繁殖期に入って初めて確認されました。
「抱卵」が確認されたのは、2月末に林の中の木の上に巣をつくっていた6歳のオスと4歳のメスのつがいです。環境省によりますと14日午前7時ごろ、環境省に
協力してモニタリングを行っているボランティアの市民が巣の状況を観察したところ、巣の上にメスが座り込んでいる姿を確認したということです。
順調にいけば卵は4月中旬にもふ化するとみられています。佐渡市では、去年、国内の自然界では36年ぶりにトキのひな8羽が誕生していて、ことしも誕生への期待が高まっています。環境省の長田啓首席自然保護官は「いまのところ順調で安心している。ほかのペアも巣をつくり、抱卵を始めることを期待して、引き続き、しっかり観察していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033195681.html?t=1363283202756