湯沢町のスキー場でスノーボードをしていた男性2人と一時、連絡が取れなくなっていましたが、
5日午後2人の無事が確認されました。
4日午後5時すぎ、新潟県湯沢町の「かぐらスキー場」でスノーボードをしていた28歳の男性から「迷ってしまい、帰れなくなった」という通報が警察にありました。警察によりますと、男性は友人の40歳の男性と29歳の女性の合わせて3人で、4日の昼ごろからスノーボードをしていて、男性2人は女性と分かれて、コースではない場所を滑っていたということです。
警察は、2人が遭難した可能性があるとみて5日朝から捜索していましたが、午後2時半ごろスキー場からおよそ6キロ離れた、津南町の国道で男性から警察に連絡があり2人の無事が確認されたということです。
2人のうち40歳の男性は手足に軽い凍傷を負い、病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。
調べに対し男性は「霧が出ていて視界が悪く迷ってしまった」と話していて警察は2人から当時の状況を聞いて詳しいいきさつを調べることにしています。
かぐらスキー場は標高が高いため雪質が良く、毎年、県外からも多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。
2月からは上級者向けに頂上付近の1845メートル地点から滑ることが出来るコースが開放され、圧雪されていないパウダースノーを楽しむことができるということです。
愛好者の中には新雪を求めて決められたコース以外を滑る人もいるため、スキー場では看板を設置するなどしてコースの外を滑るのを禁止しているということです。
しかし、今月3日も東京の50代の男性2人がコースの外を滑ったため道に迷い、翌日になって救助されるなど、県内のスキー場ではトラブルが相次いでいます。
コースではない場所を滑る危険性について、新潟県スキー連盟で安全対策専門委員を務める川内慎吾さんは雪山は同じような景色が続き道に迷いやすいと指摘した上で、「コースの外では滑落やなだれなどの危険性が高まるので、決められたコースを滑ってほしい」と話しています。
そのうえで「万が一、道に迷った場合は携帯電話で警察や消防にすぐに連絡するほか、救助が来るまでは動かずに待機してほしい」と呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035955272.html?t=1362506721829