県とロシア・ウラジオストクを結んで天然ガスを運ぶ「日本海横断パイプライン構想」が動き出した。県は平成25年度予算案に調査研究費として200万円を計上し、開会中の県議会に提出。4月以降、研究機関や外部専門家などの意見を参考に調査を始める。
天然ガスは原発停止による火力発電所のニーズの高まりで需要が増えている。県には仙台市と関東圏を結ぶパイプラインがあり、東日本大震災では太平洋側東北地方の被災した港の代替機能として新潟港が液化天然ガス(LNG)を受け入れた。こうした実績を踏まえ、資源開発に力を入れるロシアと直接パイプラインでつながることで、県の拠点機能を強化しようという試み。県国際課によると、県とウラジオストクとの距離は800キロあるという。