振り込め詐欺でだまし取られたお金の一部を、犯罪被害者の子どもの進学支援に充てる「まごころ奨学金」が4月から始まる。
2008年に施行された振り込め詐欺救済法は、振込先に利用された口座を凍結し、残っている資金を被害者に返還するとしているが、返し切れなかった分については11年8月、犯罪被害者の救済に充てられることになった。窓口の日本財団によると、申請期限の1月末までに数十件の問い合わせがあったという。
口座凍結の公告翌日から90日以内に返還申請がなかった分は、預金保険機構に納付されることになっており、2月末現在の残高は約53億5000万円。この中から留保分の1億円を除き、約40億円が奨学金に、残りの約12億5000万円は犯罪被害者支援団体への助成などに用いられる。
奨学金は無利息の貸与で、高校、大学、大学院などの在校生と進学予定者が対象。大学生の場合、入学金30万円と月額8万円を上限に貸与する。返済期間は最長30年とした。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/education/jiji-130302X290.html










