花粉症の子供のうち10歳までに発症している人が7割近いことが、ロート製薬(大阪市生野区)の調査で分かった。
調査は昨年12月、16歳までの子供を持つ父母2587人を対象に実施し、子供4371人の症状や実態について調べた。
それによると、子供が花粉症かどうかの質問で、「花粉症」(18・3%)、「花粉症も通年性アレルギー性鼻炎も両方」(7・3%)だった。
子供が花粉症だと思うとした人に発症年齢を聞くと、最も多かったのが「5歳」で10・7%。次いで「3歳」(10・4%)▽「6歳」(8・9%)だった。10歳までの発症が69・3%、5歳までの発症が36・6%で、低年齢で発症している傾向がみられた。「不明」は20・3%だった。
子供の花粉症対策(複数回答)のトップは「対策はしていない」で51%。「マスクなどで花粉を避ける」は25・9%だったが、「子供がマスクをするのを嫌がって困る」などの意見があった。
親の花粉症と子供の花粉症の関連で最も多かったのが「両親ともに花粉症の場合」で、花粉症の子供は43・2%。「母親だけ花粉症」は同32・8%、「父親だけ花粉症」は同23・4%。「両親ともに花粉症でない」のは同11・6%だった。
同社は「子供の花粉症は気づきにくく、親の注意や心掛けが大切。屋外ではマスクを着用するなど花粉との接触を避けてほしい」と話している。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/medical/snk20130301542.html