新発田市の月岡温泉は14年に開湯100年目を迎える。同市や観光協会は実行委を結成し、13~15年度の3年間を「月岡温泉開湯百年祭」とし、記念イベントや街並みの整備などに取り組む。26日に温泉旅館「華鳳」で事業計画が発表された。
同市などによると、同温泉が発見されたのは1915(大正4)年。石油掘削中の井戸から湯が湧き出し、共同浴場が建設されたという。肌に良いとされる硫黄成分を多く含み、「美人になれる温泉」と称されている。
百年祭のキャッチフレーズは「元気美人・月岡温泉」。街並み整備では、旅館や商店などで一体感のある温泉情緒の景観作りに取り組む。月岡温泉のエメラルドグリーンのお湯をイメージした緑色の日よけのれんや、置き型行灯(あんどん)を設置。空き店舗対策としてオープンカフェや食べ歩きができるようなスイーツの店などを誘致する。また月岡の芸妓をPRするため、女性向けのお座敷講座なども開くという。
この日は、的に向けて扇を投げ、当たった数などを競うお座敷遊び「投扇興(とうせんきょう)」も披露された。NPO法人「日本投扇興保存振興会」(東京都)の三浦尊明会長が招かれ、月岡芸妓(げいぎ)が挑戦した。
同市の二階堂馨市長は「月岡温泉は地域が長年をかけて磨き上げてきた七宝。これまでの100年に感謝しながらこれからの100年に船出したい」と意気込みを語った。
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