県は21日、小千谷市で積雪量が県災害救助条例の基準を超えたため、同条例を適用した。今冬では長岡(一部地域)、魚沼に続き3市目。同日、県の豪雪対策本部会議が開かれ対応を協議した。
県によると、小千谷市市之沢で、同市内で最大となる積雪深369センチ(同日午前9時)を記録した。このほか元中子230センチ▽池ケ原328センチ▽塩谷354・7センチで、平均積雪深は304センチ。
同条例が適用されると、市町村が実施する除雪費用の一部を県が負担する。十日町、妙高2市と阿賀町でも積雪量が増えており、適用基準に近づいているという。
会議では、同日から22日にかけて山沿いで最大50センチの降雪が予想されることなどを確認。県のまとめでは、今冬で除雪作業中の事故などで4人が死亡、129人がけがをしている。また雪崩の危険性があるとして11区間で通行規制をしている。
終了後、泉田裕彦知事は「体力が落ちているときなどに除雪をしないで、近くの行政機関に相談してほしい」と呼びかけた。
一方、小千谷市は21日、県指定観測所の平均積雪深が300センチを超えたため、災害が発生する危険性が高いとして、谷井靖夫市長を本部長とする豪雪災害対策本部を設置した。
同本部は道路・河川などのパトロールを実施するとともに、除雪による交通の確保や児童・生徒の事故防止を徹底させる。
2月22日朝刊
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