昨年6月に改正臓器移植法に基づいて6歳未満の男児に初の脳死判定を実施した富山大病院(富山市)が、判定の手順や虐待の有無の確認について各担当者の役割を明確にする院内マニュアルの追加作成を決めたことが30日、病院への取材で分かった。
病院によると、昨年12月に病院で開催されたこの男児の脳死判定を検証する委員会で決定した。昨年6月の判定以前に作られた院内マニュアルでは、役割分担が具体的でなかったため、男児の主治医に負担が集中していたことなどが委員会で報告されたという。
このため追加作成するマニュアルでは、医師や院内コーディネーターらの役割分担をより具体的に示し、院内の連絡体制や外部機関との連携強化を盛り込むことを決めた。
男児の脳死判定をめぐっては、病院が虐待の有無の確認で児童相談所への照会に時間がかかり、外部機関との連携不足も指摘された。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130130/scn13013014370001-n1.htm