NPO法人「ベターコミュニケーション研究会」は夜間でも長時間発光して障害を知らせるシールを開発した。
ステッカーは蓄光する素材で作られており、太陽光や蛍光灯に20分当てると最長で10時間発光する。短時間発光するグッズはこれまでもあったが、これまでに長時間のものは初めてという。
研究会会長で自身も失聴経験を持つ中園秀喜氏は、避難所で聴覚障害者が救援物資の配給に気付けなかったケースがあるとし、他の人に障害を知ってもらう大切さを指摘する。避難所生活では夜間に非常事態が発生することもある。健常者の2倍被害にあう確率が高いという聴覚障害者を救う取り組みだ。
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これまでの大災害の際、障害を持つ人たちは健常者以上に情報から遠ざけられているケースが多い。特に聴覚が不自由な人は見た目にはそうであると分からないだけに、支援が遅れることがある。
ステッカーは聴覚が不自由なため、手話や筆談でのコミュニケーションを必要としていることをアピールできる。災害時のみならず日常生活においても役立つシーンがある。
研究会では被災地をはじめ全国の聴覚障害者に無料で配布したいと願っているが、ステッカーの製作には1枚500円程度かかる。ステッカーそのものは500円で販売しているが、企業の協賛や個人の寄付も募っている。
手話ができる人は多くないが、筆談であれば筆記用具があれば誰にでもできる。災害時のみならずステッカーを持っている人が困っているときには積極的に支援の手をさしのべよう。
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