20日は、1年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」です。
妙高市では、地元に伝わる香辛料を作るためにとうがらしを雪にさらす作業が始まりました。
とうがらしの雪さらしは、妙高市の食品会社が、地元に伝わる香辛料・「かんずり」の原料にするために毎年、「大寒」のころに、行っています。
とうがらしは、雪にさらすことであくが抜けて、甘みが増すとされていて、20日は、雪が降り続く中、食品会社の従業員たちが長さ15センチほどの、とうがらしを、雪の上にさらしていきました。
真っ白な雪に、とうがらしの赤が浮かぶ色鮮やかな風景は、冬の風物詩にもなっていて、写真を撮ったり、実際に、雪さらしを体験させてもらったりする観光客もいました。
とうがらしを3日ほど雪にさらしたあと、こうじやゆずなどといっしょに漬け込んで、およそ3年、熟成させると「かんずり」ができるということです。
東京から来た観光客の女性は、「数年前にニュースで見て実際に見てみたいと思って来ました。赤と白のコントラストがとてもきれいですね」と話していました。
食品会社の東條邦昭社長は、「大寒らしく、厳しい寒さになったので、良いかんずりができると期待しています。伝統の味をずっと守っていきます」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034559881.html?t=1358696392918