インフルエンザが流行期に入った。感染予防にマスクも有効とされるが、「着用してさえいれば安心」というのは禁物。正しく使用できていない人が意外と多く、マスクの効果を発揮させるには注意が必要だ。
エーザイが実施した「マスクに関する意識・実態調査」によると、インフルエンザ予防にマスクを常用している人のうち、7割以上が誤った使い方をしていることが分かった。
調査は広島大の坂口剛正教授(ウイルス学)の監修のもと、流行期にマスクを日常的に使う12歳以上の男女310人を対象に、昨年11月にインターネットで実施。着用法や扱い方などの基本事項についてチェックしてもらったところ、正しかった人は26.8%と3割未満にとどまった。
坂口教授は正しい使い方の3カ条として(1)鼻と口をしっかり覆い、隙間を作らない(2)使用中や外す際、マスクの表面はウイルスが付着している恐れがあるので触らない(3)マスク用防菌スプレーなどを活用してウイルスを寄せ付けない-を挙げている。
耳にかけるひもの部分を持って顔から外し、外した後は手洗いをすることも大切。広く市販されている不織布製マスクは1日1枚の使い捨てが原則という。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130118/bdy13011810210003-n1.htm