「これまでの取り組みが認められてうれしい」--。神戸市の兵庫県公館で13日開かれたぼうさい甲子園表彰式・発表会には、小学生部門で奨励賞を受賞した糸魚川市立根知小と、被災地での経験や教訓から生まれた活動を対象にした「はばタン賞」を受賞した県立柏崎工業高の生徒や教諭らが参加した。
根知小の宮川高広教頭(47)は若菜英晴・毎日新聞大阪本社編集局長から表彰状を受け取り、「東日本大震災の被災地に入り、避難所になる学校が地域と一体で活動することの重要性を実感した。受賞を通じて周辺の学校にも取り組みが広がればありがたい」と喜びを語った。
柏崎工業高からは生徒4人が参加。井戸敏三・兵庫県知事から表彰状を受け取った3年の関祥汰さん(18)と山田直弥さん(17)は「東日本大震災後、がれき撤去などのボランティアで被害の大きさを知った。取り組みが評価され、良かった」と振り返った。
根知小は運動会や授業参観での抜き打ち避難訓練、地域住民に自作の安否札を配るなど住民と連携した活動が評価された。柏崎工業高も防災サマーキャンプなど従来の活動に加え、東日本大震災の被災地支援や防災避難所への看板設置などに積極的に取り組んだ。
この日は両校とも会場で、こうした活動内容をパネルや写真を使って紹介した。
1月14日朝刊
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