佐渡市で飼育されているトキにビタミン不足とみられる症状が相次いで確認されていることから佐渡トキ保護センターはビタミン剤を含ませたエサを与えるなど、予防対策を進めることにしています。8日午前8時半ごろ佐渡市のトキ保護センターで、ケージで飼育されているトキ1羽にビタミンが不足した際に現れる首が反り返る症状が確認されました。
職員がこのトキを捕獲してビタミン剤を投与したところ容態は安定したということです。
佐渡トキ保護センターではこの冬、ビタミン不足に陥るトキが相次いでいて、これまでに首が反り返ったり、足をばたつかせたりする症状が現れたトキは7羽と例年のおよそ2倍に上っています。
センターによりますと寒い冬にビタミンを破壊する酵素を持つドジョウなどのエサを多く採るとビタミン不足になる傾向があるということで、センターはビタミン剤を含ませたエサを与えるとともに、ビタミン不足に陥る原因をさらに詳しく調べることにしています。佐渡トキ保護センターの梅田亮一所長は「集団で飼育しているトキのうちビタミン剤入りのエサを食べずに栄養が偏っているトキがいることも考えられる。再発防止策を検討していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034653531.html?t=1357665478881