1月19、20日実施の大学入試センター試験まで、あとわずか。受験生たちが本番で最大限の力を発揮できるよう、脳を刺激して集中力を高める体操を「指回し体操」の提唱者として知られる栗田昌裕さん(61)に聞きました。勉強の合間の息抜きに、あるいは試験会場に行ってからの「最後の一手」に、試してみてはいかがですか。
栗田さんは内科医で、群馬パース大理学療法学科教授。「記憶力がいままでの10倍よくなる法」(三笠書房)などの多数の著書があります。自ら運営する速読教室の生徒を見ていて「手先の不器用な人は頭の切り替えが悪く、集中力も続かないという相関関係に気がついた」と栗田さん。「身体がすこやかに整えられれば記憶力、思考力はまだまだ伸びます」とエールを送ります。
では、実際に体を動かしてみましょう。
まず、同じ姿勢を続けるために凝り固まってしまう上半身を柔らかくするストレッチ。首から胸、肩にかけてのストレスを和らげて、思考力を高める下地を作るのが目的だそうです。
「胸のストレッチ」は、様々な方向へまっすぐ伸ばした手の指先に意識を集中させ、そのまま、きれいな円を大きく描くよう腕を回すのがポイント。「肩甲骨ストレッチ」「あご先の星回し」も大きな動きを意識して行いましょう。
さらに「握り込みストレッチ」「指回し体操」「手のひら摩擦」は、いずれも“第二の脳”とも言われる手を刺激し、思考の速度や柔軟性を高める効果が期待できるそうです。それほど大きな動作ではないので、自宅はもちろん、電車の中でも気軽にできるはず。特に仕上げの「手のひら摩擦」は交感神経を刺激し集中力を高める効果が期待できるので試験会場でもおすすめだそうです。
本番に向けてラストスパートの今、適度な体操で集中力を養い、駆け抜けていきましょう。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/medical/TKY201301070200.html