[ カテゴリー:災害, 食の安全 ]

安心なおやつママの声から 原発避難者ら今春発売へ奮闘

福島第1原発事故で福島市から米沢市に避難しているコンサルタント業松本和彦さん(43)の手で、子ども向けの安心なおやつを開発・販売する「子ども支援おやつプロジェクト」が動きだした。食の安全への思いを共有する避難者の母親たちと連携。山形県米沢市内の避難者フリースペースを“おやつ工場”に活用し、今春の販売開始を目指して奮闘している。

避難者フリースペース「ふわっと」で先月26日、試作品の試食会を兼ねた打ち合わせがあった。昨年11月にプロジェクトが始動してから週に1、2度開いてきた戦略会議の場だ。
ふわっとのスタッフで福島市から避難している関向あつ子さん(29)が、野菜などを素材に作ったお菓子を持参。これを基に松本さんとテーブルに向き合い、商品の構想を熱心に話し合った。
周りには遊び回る子どもたちや語らう母親が大勢おり、テーブルに立ち寄っては試作品を食べて感想を口にする。「率直な反応が返ってくるので、どう工夫したら喜んで食べてもらえるか大いに参考になります」と松本さんは言う。
松本さんには4歳の娘と1歳の息子がいる。放射能汚染の不安にさらされる中、子どもたちに安全な物を食べさせたいと願い、プロジェクトを思い立った。ふわっとに集う母親たちも通い合う思いを抱いていた。
早速アイデアを出し、試作品作りがスタート。関向さんは「母親目線で安心できるおやつを届けようと、知恵を絞っている」と意気込む。
米沢の農産物生産者や菓子店の協力を得ることもでき、素材確保や商品製造も道筋がついた。市内の幼稚園の母親たちに試食品の感想を寄せてもらうなど、活動は地域に根を広げている。
活動拠点を「スマイリーおやつ工場」と名付けた。原発事故で慣れない避難生活を強いられている子どもたちに笑顔を呼び戻したいとの願いを込めている。
松本さんは、震災前から福島市で営んでいたコンサルティング事業も続けながら、避難先の米沢で新たな試みに挑む。「毎日食べるおやつを通じて子どもを健やかに育み、避難者のお母さんたちの雇用創出にもつながる取り組みにしていきたい」と話している。

http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/life/education/kahoku_K201301080A0EA0XX00001_222017.html

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