【目覚めよ 日本力】
おとぎ話の絵本の中から出てきたような膨らんだスカートやレースが印象的なファッション「ゴシック・アンド・ロリータ(ゴスロリ)」。日本発のファッションだが、欧米で専門店ができるなど世界の注目を集める。その人気に目をつけた大阪の服飾専門学校が今年4月、ゴスロリのデザインや縫製を専門的に学べるコースを創設、世界で活躍するゴスロリのデザイナー育成に乗り出している。
ピンクの生地をふんだんに使ったスカート、シックな黒色と清楚な白色が絶妙なワンピース…。大阪・梅田の上田安子服飾専門学校の教室には学生たちが製作した作品が並ぶ。平成23年度から3年生の応用科目としてゴスロリのデザインや縫製を教えるようになった。さらに25年度には2年生から専門的に学べる「ゴシック&ロリータファッションコース」を設ける。
同校ファッションクリエイター学科長の山田浩之さん(49)は「ゴスロリはとても嗜好性の高いジャンル。だからこそ、学校が創立以来教えてきたオート・クチュールの技術が生かせる」と説明する。
同校は「世界にビジネスチャンスが広がる」と見込んでネット販売の方法なども教える予定だ。同校2年の大津成美さん(20)も「外国の女の子にもサイズがぴったりの服をデザインできれば」と夢を語る。経済産業省クール・ジャパン海外戦略室は「専門的に学んだ若手が台頭すれば、ゴスロリの海外展開に勢いがつく」と期待している。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/education/snk20130103527.html