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頭痛の原因はアルコールだけではない バナナや玉ねぎ、味噌汁にもご注意あれ

朝起きたら二日酔いの症状。ひどい頭痛がするのは、なにも前の晩に飲んだアルコールの量が多かっただけ、というわけではなさそうだ。研究者の一部によると、多種におよぶ予期しない食べ物でも同じことが起こり得るという。例えば、チーズやピクルス、シトラス系の果物などだ。

バナナや玉ねぎを食べることが頭痛の原因になり得るという考えには議論の余地がある。この件に関する科学的研究も少ないうえ、結論が出ていないものも多いからだ。それにほとんどの研究は、頭痛の前に何を食べたのかについては患者の申告に頼っているため、必ずしも信頼できるとは限らない。

味噌などの大豆を用いた発酵食品は、頭痛を引き起こす可能性が指摘されている

証拠はないものの、特定の食品が偏頭痛や、最も一般的な緊張型頭痛の原因になることがあると広く信じられている。昨年発行された「ハンドブック・オブ・クリニカル・ニューロロジー(臨床神経学ハンドブック)」に掲載されている頭痛の原因に関する研究の分析によると、偏頭痛に苦しむ人の半数以上が日常の食べ物を変えたり、特定の食品を避けたりしている。同分析は、定期的に普通型の頭痛を経験する人の実に3分の1が飲み物や食べ物との関連性を報告したと述べている。アルコール摂取量の多さが一般的には二日酔いと結びついているが、その生物学的なメカニズムについても明確にはわかっていない。

全人口の約10~15%が繰り返し起こる偏頭痛に苦しんでいると推定されており、その大部分は女性だとみられている。また実に40%が定期的に普通型の頭痛を経験しているという。頭痛はストレスや睡眠不足から天候の変化に至るまで、幅広い原因をきっかけに起こり得る。また個人によって、その原因はさまざまだ。専門家は食品も頭痛を起こす原因になり得ると指摘する。しかし、頭痛の原因となる食品を避けることができるかもしれないことは大きな違いだとジョンズ・ホプキンス大学の神経学教授、デービッド・ブッフホルツ氏は指摘する。ブッフホルツ氏は「ヒール・ユア・ヘデイク(頭痛を癒す)」の著者でもある。

ブッフホルツ氏は深刻な頭痛をわずらう人に対し、症状と関連性があると思われる特定の食品を一時的に口にするのを止めるようアドバイスする。やっかいなのは、頭痛は幅広い原因で引き起こされることだ。例えばたまたま睡眠不足のときに口にした食べ物で頭痛が起こっても、別の日には何も起こらないということがある。

エレン・ローリンさん(51)は偏頭痛の後、疲労やめまいなどの症状を覚えたため、数年前にブッフホルツ氏の診察を受けた。ローリンさんは「食べ物が原因だという考えに本当に抵抗した」と話す。

だが、ローリンさんは好物のピザやオレンジ、ピーナツバターなどを避け、1年後には症状がかなり軽減されたという。ヨーグルトも食卓にはのらない。ローリンさんは食品ラベルを注意深く読み、玉ねぎが入っていないことを確認する。ローリンさんは「数年後には(頭痛の)原因となる食品を少しは試すかもしれない」としながらも、「今は生活の質のほうが食べ物よりも価値がある」と話す。

全米頭痛財団は患者に対し、頭痛をコントロールするため、チラミンの摂取を抑えるよう提案する。チラミンと頭痛の関係は、抗うつ剤のモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)が出現したことで注目されるようになった。この薬剤は余分なチラミンを壊すエンザイムの働きを阻害するのだ。チラミンは体に蓄積されると血圧を上昇させ、頭痛や吐き気を誘発する原因となる。

熟成したチーズやピクルス類、ナッツ類を含む特定の食品には比較的高い濃度のチラミンが含まれている。チラミンは食品が古くなりアミノ酸が分解される際に生成される物質だ。専門家によると、チラミンは熟成されたものや発酵食品、また長い間保存されていた物に蓄積され得るという。他に頭痛の原因として可能性のあるものは、加工肉といった食品に含まれる亜硝酸塩、シトラス系の果物やジュース、イースト菌が入った焼き立ての食品、大豆製品、それにカフェインやアルコールだ。これらは、たとえ少量であっても頭痛の原因となる。食品に含まれる頭痛誘発物質として最も一般的に報告されているのは、グルタミン酸ソーダ(MSG)だ。缶詰の野菜やスープ、加工肉製品などに味を強めるために使われる可能性のある食品添加物だ。頭痛誘発物質の摂取から症状が現れるまでにかかる時間は数時間から48時間程度だ。

ニューヨーク在住のエイミー・ウスター・ランツィさん(39)は「MSGを摂取すると翌日にはまるで1000杯も飲んだようなひどい頭痛がする」とし、「避けるしかない」と話す。他にも、ホットドックや他の加工肉製品、味付きのポテトチップ、甘い菓子なども頭痛の原因になるという。

ただ、英国の167人の偏頭痛患者を対象にした研究では、頭痛誘発物質を取り除いた食事をした参加者の頭痛が減ったものの、その違いは満足のいくほど大きくはなかったという。この研究は2011年の「ニュートリション・ジャーナル(栄養学ジャーナル)」に掲載された。

また米頭痛学会の機関紙「ヘデイク(頭痛)」12月号に掲載された研究は、偏頭痛と過敏性大腸症候群を合わせもった患者21人を対象に行われたものだが、免疫システムの反応と結びつく特定の食べ物を排除することで効果的に両方の症状を軽減し得ることがわかったとしている。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324222904578186541212437574.html?reflink=Goo&gooid=nttr

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