米Appleが公開したパソコン向けコンテンツ管理アプリケーションの新版「iTunes 11」は、デザイン面で一部の利用者から使いづらいと不満の声があり、従来の見栄えに戻す方法が注目を集めている。簡単にサイドバーやメニューバーを復活させる手順を、いくつかのIT情報ブログなどが紹介している。
iTunes 11は2012年11月末に登場。クラウドサービス「iCloud」との連携強化が目玉(関連記事)で、iTunes Storeで購入した音楽や動画を同じApple IDでログインしているiPadやiPhoneから再生できる。ある端末で途中まで見たり聴いたりした作品を、別の端末で続きから再生することも可能だ。
操作画面も刷新し、iPhone、iPad版のiTunesに近い簡素なデザインに変更したが、こちらはパソコン版の利用者にあまり喜ばれていない。スマートフォン全盛とはいえ、パソコン版の利用者は使い慣れた分割画面を好む傾向があるようだ。
以前のようなデザインに戻す手順はいたって簡単。Mac版では、メニューバーの「表示」から「サイドバーを表示」や「ステータスバーを表示」を選べばよい。
Windows版では左上の小さな四角をクリックしてメニューを開き、「メニューバーを表示」を選ぶと画面上部にメニューバーが現れる。後はメニューバーの「表示」という項目から「サイドバーを表示」「ステータスバーを表示」を指定するだけだ。
この他にも、Mac版ではメニューバー「iTunes」の「環境設定」から「一般」を選んで、「開いているアルバムやムービーにカスタムカラーを使用」のチェックを外したり、「Podcast」にチェックを入れたりすれば、さらに以前の見た目に近づく。Windows版ではメニューバーの「編集」「設定」「一般」とたどればよい。
11月中にIT情報ブログの「気になる、記になる…」などがMac版での簡単なやり方を紹介し、12月に入ってからも「ライフハッカー日本版」などもMac版でのやり方を取り上げている。どうやら公開から2週間以上が過ぎても、iTunes 11の簡素なデザインに慣れない人が多いようだ。
今後、タッチパネルを採用したパソコンなどが普及していけば、こうした意識も変化していく可能性があるが、Appleの大胆なデザイン変更はまだ少なからぬ利用者を戸惑わせるものだったのかもしれない。
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/life/medical/niftybusiness-bm-37708.html