配点ミスで不合格になった国家公務員志望者に慰謝料5万円――。人事院は18日、来年度採用の国家公務員総合職試験で、論文試験の配点ミスでいったん不合格とした44人への慰謝料額を発表した。追加合格しても結局は省庁の採用で不利になったことが理由だが、人事院が試験のミスで賠償金を払うのは初めてだ。
次の試験に備えて新たに申し込んだ予備校のキャンセル代など、不合格に伴う追加的費用も弁償する方針。大学入試のミスなどを参考に額を決めたという。
先に合格した志望者は、6月下旬から各省庁で面接を受け、7月に内々定、10月に内定が出ている。配点ミスに伴う追加合格者は8月8~10日に面接を受けたが、すでに採用枠は埋まった状態。通常の合格者970人のうち内定者は268人だが、44人のうちの内定者は1人だけだった。人事院の担当者は「合格時期の遅れが不利に作用したと思う」と語った。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/education/TKY201212180310.html