佐渡市で飼育されている国の特別天然記念物、トキを鳥インフルエンザなどの感染症から守ろうと、1組のつがいが佐渡市から県内の別の施設に移されました。
トキをいくつかの施設に分けて飼育する「分散飼育」はトキが鳥インフルエンザなどの感染症にかかり、絶滅するリスクを軽減しようと行われているもので、18日は佐渡市のトキ保護センターから長岡市の飼育施設に2歳のオスと1歳のメスのつがいが到着しました。職員たちはストレスがかからないよう外の様子が見えないようになっている木箱に入ったトキを一羽ずつ丁寧に運び込んでいました。長岡市によりますと去年10月に初めて長岡の施設に移された2組のトキのつがいから、ことしの春、9羽のひなが生まれ、このうちの5羽は来年の春に佐渡市に戻されトキの野生復帰を進めるため、自然に放たれる可能性があるということです。長岡市トキ分散飼育センターの和食雄一獣医師は「トキにも個性があるのでつがいの相性も含めて観察していきたい。今回移送されたつがいには、将来佐渡の空を舞うヒナたちを育ててもらいたい」と期待を込めて話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034239541.html?t=1355846234615