「これよりツイッター復活します」-。公職選挙法で選挙運動を目的とした利用を禁じられているネットでは、衆院選と東京都知事選の投票が締め切られた16日午後8時、候補者らが“解禁”と同時につぶやきやフェイスブックの更新を再開した。
「皆さんのご支援のおかげで『日本を取り戻す第一歩』を踏み出すことができました」
自民党の安倍晋三総裁は、テレビ番組のはしご出演に区切りが付いた16日深夜、フェイスブックにこう書き込み、「しかし、本当の闘いはこれからです。『結果』を出していかなければ、自民党や私への支持や信任も、あっという間に消え去ってしまいます」と決意を表明した。
一方、ツイッターで喜びを表しつつも、「当選御礼」を書き込めない事情も。東京4区の平将明氏(自民)は「当選しました」とつぶやいた後、続けて「ネットで当選御礼は公職選挙法違反の恐れがあるので、ご無礼します」。公職選挙法で「選挙期日後のあいさつ行為の制限」があることを踏まえ、解禁後も恐る恐るのネット利用になることへの理解を求めた。埼玉8区の柴山昌彦氏(同)も「これよりツイッター復活します!」とつぶやいた。
都知事選では、猪瀬直樹氏が解禁直後に「12月16日(日)20時01分、NHKで当確が出ました」。その後もネット番組など自身が出演するメディアの情報を書き込み、フォロワーを誘導した。猪瀬氏に敗れた松沢成文氏は、17日午前零時を過ぎてから「ご期待にお応えできず誠に申し訳ありませんでした」と支持者へのおわびを表明した。宇都宮健児氏も「みなさんと一緒に選挙戦を闘えたことを誇りに思っています」と、前向きな敗北宣言を行った。
ただ、衆院選で落選者が目立った民主党や日本未来の党では、日ごろの活発なネット利用とは対照的に、17日未明になってもネットでは沈黙している候補者が多く、ツイッターでは「こういう時にこそ前向きな姿勢を」と、落選者の言葉を求める書き込みも目立った。
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