介護保険サービスのうち、1人の利用者がもっとも頻繁に利用するサービスは、小規模多機能型居宅介護であることが厚生労働省の調査で分かった。このほど発表された2011年の「介護サービス施設・事業所調査」で明らかになった。また、特別養護老人ホーム(特養)の部屋の半数近くはユニット型の個室であることも分かった。
調査は、介護保険制度におけるすべての施設や事業所(延べ28万6398か所)を対象に実施。延べ24万140か所から有効回答を得た。ただ、東日本大震災の被災地にある2131施設・事業所の調査は見合わせたほか、訪問リハビリテーションや居宅療養管理指導などは対象外となった。
11年9月における1人当たりの利用回数では、「小規模多機能型居宅介護」が30.1回で最も多くなった。以下は「訪問介護」(17.3回)、「介護予防小規模多機能型居宅介護」(16.1回)などが続いた。一方、利用回数が最も少なかったのは「介護予防訪問入浴」と「介護予防訪問看護ステーション」の(4.0回)だった。
■特養の半数近く「ユニット型の個室」
介護保険施設(特養、老健施設、介護療養型医療施設)における各部屋の定員についての調査では、個室の割合が最も高かったのは特養で64.8%だった。一方、老健施設では42.3%、介護療養型医療施設では20.1%と、いずれも個室は半数以下だった。特養の個室の割合64.8%の内訳は、ユニット型47.3%、その他17.5%で、特養の半数近くがユニット型の個室であることが分かった。一方、介護療養型医療施設では半数以上(51.4%)が4人部屋だったほか、老健でも42.5%が4人部屋だった。特養の4人部屋の割合は23.6%だった。
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/medical/cabrain-38814.html