【ビロエラ(豪東部)時事】オーストラリア東部ビロエラの「カライドA」石炭火力発電所で15日、発電時に発生する二酸化炭素(CO2)を回収し、地中に貯留する新技術の実用化に向けた設備の竣工(しゅんこう)式が行われた。電源開発(Jパワー)とIHIが開発した「酸素燃焼」方式による世界初の実証プロジェクトで、石炭火力の将来性を高める技術として注目される。
東京電力福島第1原発の事故後に日本で輸入が急拡大した液化天然ガス(LNG)と比べ、石炭は価格は安いものの、温室効果ガスであるCO2の排出量が多いという問題がある。
式典に出席した経済産業省の安居徹石炭課長は記者団に対し、「石炭も使い方によってはクリーンなエネルギーになる」と述べ、日本発の技術の展開に期待を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121215-00000065-jij-asia