埼玉県は11日、日高市下大谷沢の日帰り入浴施設「サイボク天然温泉『まきばの湯』」を利用した男女4人がレジオネラ症を発症したと発表した。
いずれも肺炎などで入院中で、1人は重症。3浴槽から基準値(100ミリ・リットル中10個未満)を超すレジオネラ菌が検出されており、施設は6日以降、営業を自粛している。
県生活衛生課と、同施設を運営するサイボクハムによると、4人は川越、坂戸市、東京都内、大阪市に住む50~80歳代で、11月19~28日にそれぞれ利用。同30日に狭山保健所が1人目の発症を確認し、12月1日に18の浴槽で採水などの調査を開始した。
浴槽と患者から検出された菌が同一か、県で調査している。同社によると、全浴槽は毎日、閉館後に湯を廃棄して、翌朝、洗浄後に湯を入れている。
所沢市役所で記者会見した同社の藤田聖・取締役総務部長は「当館が感染源と特定されたわけではないが、利用客の発症を重く受け止めている。1日も早い回復を祈りたい」などと語った。
レジオネラ菌は土壌や川などに広く生息し、高齢者などが感染すると肺炎を引き起こすことがある。人から人へは感染しない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121212-00000301-yomidr-hlth