エネルギー節約のために、「ウオームシェア」という取り組みを環境省が推進している。一人一人が暖房を使うのではなく一つの部屋に集まって過ごす。家の暖房を止めて街に出かける――がその内容。「暖かさや楽しさを皆で分かち合う」のが名前の由来だ。11月から来年3月末まで実施する。
環境省は、2005年から冬季には、室温20度を目安にする「ウオームビズ」を呼びかけてきた。今年は「ウオームシェア」もあわせて提唱する。家庭のエアコンの使用を減らせば節電になり、外出することで街の活性化にもつながるのだという。
同省などは、こうした趣旨に賛同する、図書館や温泉、百貨店、飲食店など全国約5000の施設を、暖かい空間でくつろげる場所「ウオームシェアスポット」として紹介している。
こうした施設の中には、ただ来場を呼びかけるだけでなく、温かい飲み物を提供するなど特典を用意したところもある。
リビングデザインセンターOZONE(東京・西新宿)内のショールーム「暖炉とコンロ」では、客が「自宅の暖房を止めてきた」と申告すると、温かいコーヒー1杯を無料でサービスしてもらえる。国内に12か所あるアウトレットモール「三井アウトレットパーク」でも、総合案内で「暖房を止めて来た」と申告すると、割引クーポンなどがもらえる。また、山梨県市川三郷町の町営温泉「つむぎの湯」では、1日利用料が200~300円割引される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121206-00000301-yomidr-hlth