あなたは、いつか自分も子どもを産みたいと思いますか? 「まだ結婚すらしていないので、妊娠出産を身近なものとは感じられない」「付き合っている彼氏はいるけど、まずは結婚のほうが先だから……」という働く女子は多いはず。妊娠出産は、とりあえず自分とは関係ない遠い話のように感じられる、ということなのかもしれません。でも「そのうち自然に授かる」とあと回しにしていると、妊娠できる確率は年齢とともにどんどん下がってしまうものらしいのです。
それでは「いつか自分も子どもがほしい」と考える女子は、今からどんな心積もりをしておくべきなのでしょうか? そんなぼんやりとした疑問への答えを、2012年10月に東京都内で開かれた「アラサーのための妊活セミナー 『いつか』のために『いま』考えよう 」(朝日新聞社主催、妊活.net協力)というセミナーで聞くことができました。◆35歳を過ぎると、女性の妊娠力は急激に低下する
セミナーで講演を行った片桐由起子先生(東邦大学医療センター大森病院)は、不妊治療の最前線で治療に当たられています。片桐先生によると、女性の妊娠力は、35歳を過ぎると急激に低下し始めるのだそうです。そして、40代に入るとさらに低下し、治療に関しても同様に、妊娠の確率が落ちるのだとか。「みなさん、35歳を過ぎると自然に妊娠しにくくなると思われているかもしれませんが、そういうことではありません。35歳を過ぎますと、不妊治療をはじめどんな方法をもってしても、妊娠する確率は低下します」とのこと。片桐先生は、「不妊治療は万能ではないという現実をわかってください」と言い、若いうちから、妊娠や出産のタイムスケジュールを頭に刻んでおくことが、「いつかそのとき」に向けた第一歩になるということでした。
◆自分のカラダに目を向ける。セルフチェックの習慣を
妊娠できるカラダには、年齢が大きくかかわることがわかったら、次にセルフチェックをお忘れなく。将来の妊娠を妨げる生活習慣や病気がカラダに潜んでいないか自分でチェックすることが大事。気になることがあれば、必ず婦人科の受診を。仮に何も問題はなくても、定期的に受診することをオススメします。若い年齢でも、「婦人科検診や子宮頸がんの検査は欠かさず受ける」といいそう。
◆<セルフチェック項目>チェックの数が多かった人は要注意!
・月経周期が乱れている(24日以内または39日以上)
・月経痛がひどい、経血量が多い
・基礎体温を測ったことがない、または測ってはいるが二相になっていない
(二相:排卵をさかいに低温期と高温期にわかれている)
・BMI値が18以下または25以上である ※BMI=体重÷(身長m)÷(身長m)
・美容と健康のために低カロリーを心がけている(魚や肉をあまり食べない)
・味の濃いもの、しょっぱい食べ物が好き
・サプリメントを飲んでいる
・たばこを吸う、またはパートナーが吸う
・手足が冷えている。平熱が36度以下
・就寝時間が夜中12時以降、睡眠時間が少ない
いかがでしたか? 今や6組に1組のカップルは不妊症に悩んでいるという時代。未来の自分のために、自分のカラダと向き合ってみる機会をぜひ持ちたいものですね。
http://news.goo.ne.jp/article/escala/life/medical/escala059198_0.html