衆院選の公示が迫り、各党幹部らが次々と県内入りし、立候補予定者らの応援を行っている。1日には第三極として注目を集める日本維新の会の橋下徹代表代行、日本未来の党の小沢一郎氏が県民に直接訴えた。
■橋下氏「活力取り戻す」 雪の中、手振りまじえ絶叫
「新潟の皆さんは忍耐強い。大阪ならこの寒さで集まってくれる人は3人くらい」。今冬初の本格的な降雪のなか、長岡市のアオーレ長岡前を埋めた約1千人(主催者発表)の聴衆に、橋下氏はジョークを交えて話し出した。
午前9時から新潟駅前で街頭に立ち、上越新幹線で公認候補を立てた4区、5区へ駆けつけた。橋下氏は手振りをまじえ、時に絶叫しながら「今の医療介護年金の仕組みでは日本は沈没する。税金を若者、子供たちに回して日本の活力を取り戻し、高齢者に還元する。そのサイクルをつくりたい」と、持論を強調した。
吹き付ける雪を気にせず聞き入る人も多く、長岡市の60代の女性は「政治を変えたい熱い情熱が伝わった」と興奮気味だった。
■小沢氏「私は一兵卒」 未来公認候補激励会に出席
国民の生活が第一が合流した日本未来の党は1日、新潟市内のホテルで党副代表に決まった森裕子氏と県内唯一の1区公認候補を激励する会を開き、小沢一郎氏が駆け付けた
「未来の党のスタートと同時にわたしはまたまた一兵卒になります」
会がスタートしてから約30分後に森氏の呼びかけで姿を現した小沢氏。あいさつでこう切り出し会場を沸かせた。「嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は原発、消費税、TPPどの問題であれ、このままだと大政翼賛会的な論争に流れていってしまう。日本は大変なことになるという思いから党を作ることを決断した。わたしはその決断を高く評価した」と訴えた。
一方、民主党に奪われた全6議席の奪還を目指す自民党では、石破茂幹事長が11日にも来県し、1、4、5区の公認候補を応援するほか、麻生太郎元首相も3区の応援に入る予定。
民主党は国会解散後、玄葉光一郎外相、細野豪志政調会長らが県内入りし、11月27日には前原誠司国家戦略担当相が三条市で「公共事業を削減し、社会保障や教育に回した」と民主政権の実績を強調した。
共産党も同18日に新潟市で志位和夫委員長が消費増税反対などの政策を訴えている
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121202/ngt12120202080000-n1.htm
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