<平均気温>北日本、史上最も暑い秋 カエデ、赤くならず「落葉」
この秋(9~11月)の北日本の平均気温が平年より約1・8度高くなり、1946年に統計を取り始めて以降、最高だったことが気象庁のまとめで分かった。紅葉・黄葉も記録的に遅れ、札幌管区気象台ではカエデの「紅葉」が観測されないまま「落葉」する珍事も。東京も約0・8度高く、イチョウの黄葉が7日遅れた。一方で今月は全国的に一気に冷え込むことが予想され、平年より寒い師走になる見通しだ。
気象庁によると、太平洋高気圧の勢力が強かった影響で、北海道と東北(北日本)は9月の平均気温が3・7度も高くなり、平均気温を押し上げた。イチョウは札幌市と北海道帯広市で平年より11日遅れ、それぞれ過去最も遅い11月15日と同5日に黄葉。カエデの紅葉も帯広市、盛岡市、福島市で平年より14~16日ずれ込んだ。
札幌管区気象台では構内のカエデが十分に赤くならず、紅葉の基準に達しないまま同12日に落葉を記録。過去60年で3度目の珍事となった。
東日本でも紅葉・黄葉は遅れがちだったが、11月に冷え込んだ日が多く、東京のカエデは平年の2日遅れまで盛り返した。
一方、一転して冬は寒くなりそう。偏西風が南に大きく蛇行するため12月は大陸から強い寒気が流れ込むと予想され、2日は全国的に真冬並みの寒さが見込まれる。また、気象庁は5日ごろからの1週間、東日本と西日本で低温となる可能性が高いとして「異常天候早期警戒情報」を出している。
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