第一三共は15日、インフルエンザ治療薬イナビルについて、インフルエンザの発症予防の適応で厚生労働省に承認申請を行ったと発表した。承認されれば、中外製薬のタミフル、グラクソ・スミスクラインのリレンザに続き、国内3成分目の予防適応を持つインフルエンザ治療薬となる。
第一三共の担当者は、インフルエンザの発症予防についてはワクチン接種がベースにあり、イナビルは高齢者や基礎疾患を持つ人の重症化を防いだり、ワクチンを接種していない人が用いたりするなど、ワクチンを補完するものとして位置付けていると説明している。
イナビルは初の「純国産」インフルエンザ治療薬として2010年に発売された。治療に用いる際には、1回の投与で治療が完結することなどが特長となっている。
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/medical/cabrain-38606.html