人見知りなのに営業職に配属されてしまったり、人と話をするのが苦手なのにクライアントとの会食に参加することになってしまったりしたとき。自分から面白い話をしなくても楽しく会話が続く方法があればいいですよね。誰か、教えて!
今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、学生や社会人向けに就職指導やコミュニケーション研修を行っている株式会社ヴィベアータの代表・新田龍さん。これまでに講義をした人数は4~5万人にものぼるのだとか! さっそく新田さんに、自分から面白い話を提供しなくても自然に会話が続く方法を聞きました。
■共感の気持ちで会話がスムーズに!
「会話を続けるコツは、相手に話をさせること。そのためには、相手の気持ちを理解することが大事です。例えば相手が『今週末、娘が受験だ』と話した際、相手の気持ちを理解できれば『仕事をしていても気がかりじゃないですか』という共感の言葉が出てくるはずです。人は自分の気持ちを分かってくれる相手の前では信頼度が増し、話やすくなるので、共感の思いをきちんと伝えればより会話が弾みやすくなります」
相手に話をさせるためには、まずは信頼してもらうことが大事。「この人はわかってくれる!」と思ってもらうことが信頼度アップにつながるようです。
■信頼度を上げるために使いたいあいづちって?
-会話が盛り上がってきたときに使えるあいづちを教えてください。
「『へぇ』や『ふーん』などのあいづちだけでは、相手も話し甲斐を感じられないもの。そのときに使いたいのが、共感や感嘆を示すあいづちです。
カ『感動する』『感激だね』
ミ『見事だね』
サ『さすがだね』『最高だね』
マ『真似したい』『まいった』
ナ『なるほどね』『ナイスだね』
イ『いいね』
ス『素晴らしいね』『すごいね』
それぞれの頭文字をとって、『神様ナイス』と覚えてください」
これらのあいづちは、いずれも話を聞いて心が動かされたということを示す言葉。実際に心が動かされたときに自然と出てくるようにするといいですね。
■会話が途切れたときのために
-相手が話し終わり、会話が途切れてしまったときはどうすればいいですか?
「相手の話をより深掘りしたり、話している間に気づいたことを尋ねたりするようにしましょう。例えば、相手の言葉に少し方言が混じっている場合は、どこの出身なのかを聞くのもいいですね。もし自分がその場所に行ったことがあるのであれば、より会話は弾むはず」
会話が途切れたときのために、話している間に気になったことをリストアップしておくと、スムーズに次の会話が始まりそうです。
人と話す際は、面白い話をしたり、旬な話題を振ったりしなきゃと考えてしまいがちですが、本当に大事なのは、相手が楽しく話せる環境を作ることや、上手な聞き手になることのよう。話をするのが苦手で、人が多く集まる場に行きたくない……という人も、これらの方法でぜひコミュニケーション上手になってくださいね!
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