[ カテゴリー:生活, 食育 ]

風邪をひかせないお弁当

 

教える人:本多京子
管理栄養士、医学博士。医学に裏づけされた健康的な料理の提案に定評があり、テレビや雑誌、講演などで幅広く活躍。娘が通っていた某有名塾に、当時あまりなかった夕食のお弁当持参を提案した“塾弁の母”でもある。
毎日のお弁当作りに家族の体を元気にする知恵をプラス! 風邪をひかせないお弁当作りのコツと、おかずのレシピを、記事の中から抜粋してご紹介します。
子供の風邪予防には
野菜や魚を喜んで食べさせる工夫が肝心です
体温が下がると免疫活性は低下する。お弁当はご飯やおかずが冷たくなるため、体を温めるスープをつけるといい。最近は市販のスープ用保温容器も豊富。お湯がもらえれば粉末スープでもOK。
風邪やインフルエンザを防ぐ基本は、体のウイルスへの抵抗力、つまり「免疫力」を高めることです。とくに子供は学校や塾の集団生活で、どうしても風邪をひきやすくなります。お弁当を持たせるなら、免疫に必要な栄養素をおかずに取り込み、体力をつけさせておく。これも暖かい服を着せる以外に、お母さんができる家族に風邪をひかせない知恵でしょう。
まず、色の濃いカロテンが豊富な野菜。そして、タンパク源として、頭をよくするためにも魚を多く食べさせたいもの。ただ、子供は嫌いなおかずは残します。これらをいかに子供が喜ぶ味つけにするか。その工夫もお母さんの腕の見せどころです。
お父さんには
免疫力強化とともにメタボ予防のために食物繊維をたっぷりと!
繊維が豊富なひじき、切干しだいこんであえ物のベースを作りおき。好みの具をあえるだけで1品に。保存袋に入れ、冷蔵で3、4日、冷凍で約2週間保存可。冷凍した場合は自然解凍を。
風邪のウイルスが体に侵入するのを防ぐには、のどや鼻などの粘膜を強くし、同時に、腸を整えることが重要です。腸には全身の免疫細胞の約6割が集まっているといわれ、乳酸菌などの腸内の善玉菌が多くなると、腸の免疫機能がうまく働くようになります。この腸内環境を整えるために、お弁当で積極的にとりたい栄養素が食物繊維です。
とくに30~50代の働き盛りのお父さんたちは、おおむね食物繊維不足。運動不足のうえ、肉は好きでも野菜は好んで食べない……。当てはまるお父さんは多いのでは? 食物繊維はコレステロールや脂質の吸収を抑えるなど、腸管免疫のサポートと同時に、メタボ予防にも抜群の働きをします。レタスやきゅうりなどのサラダだけでは、食物繊維は思うほどとれません。お弁当を手作りするなら、根菜や海藻のひじきなど、繊維が豊富な食材をいかにたくさん使えるかが鍵。おのずとビタミンやミネラルなどの栄養バランスもよくなり、風邪予防をはじめ、家族の元気につながります。
病気にならないために必要な栄養を考え、日々食べる習慣をつける。毎日の手作りのお弁当を「大人の食育」にも役立ててください。

風邪をひかせないお弁当作りのコツ~免疫力を働かせるために必要な栄養素をしっかりと~

風邪を防ぐお弁当のポイントは、食材の組み合わせ。免疫力アップに必要な栄養素を覚え、4つに分けて考えると簡単です。

1.免疫細胞を作る タンパク質

ウイルスを撃退する免疫細胞を作る原料。タンパク質不足は免疫細胞を弱らせるので、しっかり補給を。

【おすすめの食材】 肉全般(脂身の少ないもの)、魚介類、たまご、大豆製品

2.粘膜を守る ビタミンA

ウイルスはのどや鼻などの粘膜から侵入する。ビタミンAはこの粘膜の保護に働き、感染へのガードを強化。 緑や黄、赤などの色が濃い野菜を選べば確実。野菜のカロテンは体内でビタミンAに変換されます。

【おすすめの食材】 ブロッコリー、かぼちゃ、にんじん、こまつな、にら、ホウレンソウ、万能ねぎ、しゅんぎく

3.腸管免疫をサポート 乳酸菌+食物繊維・オリゴ糖

体の最大の免疫器官は腸。整腸には食物繊維をたっぷりとり、腸内の善玉菌を増やす「乳酸菌」や「オリゴ糖」を含む食材と合わせると効率がいいでしょう。

【おすすめの食材】 豆類、いも類、根菜類、海藻類、おから、こんにゃく、キムチ、ヨーグルト

ビタミンCも免疫細胞を活性。発熱でも消耗するので、風邪が流行する時期のお弁当にはぜひ、みかんを1つ。繊維質豊富な甘ぐりやドライフルーツ、干しいももおやつにいい。

4.体を温める プラス1

体温が低くなると免疫力もダウン。体が温まるよう、血行をよくする食材や温かいスープをお弁当にプラス。

【おすすめの食材】 しょうが、ねぎ、とうがらし

「体を温める食材」ですが、必ずしもしょうがなどを使わなくても、スープでも体は温まります。4つのバランスをとれば、いつもの食材で十分、風邪を防ぐお弁当は作れます。

カロリーの目安は、お弁当箱の容量を確認。揚げ物以外なら、おかず2、3品+ご飯で容量とカロリーの数値はだいたい同じ(500mlなら500kcal)になります。

風邪予防に役立つ! 旬の食材とおすすめおかず

栄養が充実する旬食材も風邪予防に役立てたい。とくに旬の魚は、血流をよくして脳にもいいDHAなどもぐんと増える!

さけのコーンフレーク揚げ

【材料・2人分】

さけ(そぎ切り)……2切れ、塩・こしょう……各少々、コーンフレーク……1カップ、小麦粉・溶き卵・揚げ油……各適量

【作り方】

さけは塩、こしょうをふり、5分おいて水けをペーパータオルで拭き取る。コーンフレークはビニール袋に入れて砕いておく。さけに小麦粉、溶き卵、コーンフレークの順に衣をつけ、170℃に熱した揚げ油で2~3分、カリッと揚げる。

かぶの葉のふりかけ風

【材料・作りやすい量】

かぶの葉……1束分(200g)、さくらえび(素干し)・ちりめんじゃこ……各10g、白いりごま・ごま油……各大さじ1

A[みりん・砂糖……各大さじ1/2、しょうゆ……大さじ1、塩……小さじ1/4]

【作り方】

かぶの葉は塩少々(分量外)を加えた熱湯でサッとゆで、冷水に取って水けを絞り、細かく刻む。熱したフライパンに入れ、箸でかき混ぜながら水けをとばし、パラパラになったら取り出す。フライパンの汚れを拭いてごま油を熱し、さくらえびとちりめんじゃこをカリッと炒める。かぶの葉とAをフライパンに加え、汁けがなくなるまで炒めて白ごまを混ぜる。

ぶりのカレーソテー

【材料・2人分】

ぶり(そぎ切り)……2切れ、塩・こしょう……各少々、小麦粉……大さじ1と1/2、カレー粉……小さじ1/2、サラダ油・バター……各大さじ1/2

【作り方】

ぶりは塩、こしょうをふり、5分おいて水けをペーパータオルで拭き取る。小麦粉とカレー粉を合わせたものをぶりの両面にまぶし、サラダ油とバターを熱したフライパンで焼く。

ほうれんそうとハムのたまご炒め

【材料・2人分】

ほうれんそう……小1束(100g)、たまねぎ……小1/4個(40g)、ロースハム……2枚(30g)、たまご……2個、バター……大さじ1と1/2

【作り方】

ほうれんそうは塩少々(分量外)を加えた熱湯で硬めにゆで、冷水に取って水けを絞り、3cmの長さに切る。たまねぎは薄切り、ハムは縦半分に切って細切りにする。フライパンにバターを熱してたまねぎを炒め、しんなりしてきたらほうれんそうとハムを加えて炒め合わせる。たまごを溶きほぐして流し入れ、半熟状になるまで火を通す。

http://president.jp/articles/-/7549

 

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