新潟市の篠田市長は、東日本大震災で出た岩手県のがれきを、今月27日から市内2か所の施設で試験焼却すると発表しました。
新潟市は岩手県大槌町のがれきを、三条市と柏崎市に続いて、今月、試験焼却する方針で、岩手県などと調整を続けてきました。
新潟市の篠田市長は12日の会見で、がれきの試験焼却の具体的な日程を発表しました。
それによりますと、がれきは今月22日に鉄道のコンテナで岩手県から新潟市に運びこまれ、▼今月27日から28日にかけて江南区の亀田清掃センターで14トンが焼却されるのに続き▼29日から30日にかけては西区の新田清掃センターで7トンが焼却される予定です。
焼却されるのはいずれも木材の がれきで、焼却する前と後で施設の敷地内とその周辺の空間の放射線量を測って大きな変化がないか見るほか、焼却したあとの灰に含まれる放射性物質の濃度も検査して、安全性を確認することにしています。
新潟市はそれぞれの施設で、がれきを搬入する際に立会う市民を 10人ずつ募集するほか、焼却中の中央操作室などの様子も市民に公開することにしています。
篠田市長は「焼却施設の周辺自治会からは反対の声があったことに留意して、不安を取り除けるようやっていきたい」と述べて、情報の公開を徹底する考えを示しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033279221.html