就職に悩みや困難を抱えている若者を支援する「新潟地域若者サポートステーション(新潟サポステ)」(新潟市中央区弁天)が、テーマソング「サポステ ~人とつながり 旅立てる場所~」を作った。利用者たちが作詞作曲し、サポステで仲間や希望を見つけるまでの日々をつづっている。11日まで万代市民会館(同区東万代町)で披露されている。
サポステは厚生労働省の事業で06年度から全国に順次設置され、自立支援プログラムの実施や就労体験などを行っている。新潟サポステは07年度に設置された。
制作のきっかけは、10、11両日に同会館で開かれる「若者の文化活動推進交流会 カルチャーMIXフェスタ」に新潟サポステの参加が決まったことだ。利用者たち自身で、作詞作曲に挑戦することを決めたという。
作詞は「サポステからイメージする言葉」を利用者たちに募り、集まった約70人分から5人の代表者がまとめた。1~3番があり、サポステの利用を始めてから、仕事を見つけて卒業するまでをイメージしたという。
1番では「明けない夜をさまよって やまない雨に流されて」「わらをもつかむ思いで たどりついたよ ぼくたちは」と挫折や悩みに苦しみながらサポステを利用し始めたころの思いをつづり、2番で「気づけばまわり みんないた」「一筋の光 さしていた ぼくはここに 居てもいい」と仲間たちの存在などに自信を取り戻す様子が描かれる。3番では「育ちはじめた ぼくの希望 輝きはじめた ぼくの未来」と希望と感謝で締めくくられる。
作曲には5人が挑戦し、10月下旬に行った歌唱の録音には17人が参加。担当したジョブトレーニングサポーターの木村洋美さん(29)は「共同作業の難しさや自分たちで決めて行動することを学んでほしかった」と話す。「悩みを抱えている人たち皆に聞いてほしい」と呼びかけている。
11日まで各日午後1時~5時半、万代市民会館の4階研修室で、制作過程の様子やサポステの活動を記録した映像と共に、録音した歌が流される。入場無料。
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