[まとめ]ドコモ事務手数料値上げ、この機会に押さえておきたい各社手数料の違い
NTTドコモが機種変更や契約変更などに関する事務手数料を2012年12月より新設、値上げする。スマートフォンの買い替えや3G、LTEの契約切り替えにかかる負担が増すことになる。従来あまり注意が払われてこなかった出費だが、これを機会に携帯電話キャリア各社の料金体系を押さえておこう。
まず、ここで言う3GとはNTTドコモの「FOMA」、KDDI(au)の「CDMA 1X WIN」、ソフトバンクモバイルの「SoftBank 3G」を指している。
さらにLTEとはドコモの「Xi」、auの「au 4G LTE」、ソフトバンクの「Softbank 4G LTE」「Softbank 4G(TD-LTE)」を意味する。
ドコモによる値上げ
ドコモは従来、契約事務手数料を据え置いていたが、今回3つの改定を決めた。
1つめは、従来無料で受け付けていたLTEからLTE、3Gから3Gへの機種変更について、1回2100円の手数料を新設する。
2つめは、LTEから3G、3GからLTEへの契約変更について、手数料を2100円から3150円に引き上げる。
いずれも直販サイト「ドコモオンラインショップ」で手続きする場合は対象外。従来通りの料金を据え置くとしている。
3つめは、UIMカード(SIMカード)について、従来は12カ月に1回は無料でサイズを変更できたが、今後こうした制度は廃止する。代わりに発行手数料は3150円から2100円に引き下げる。
ドコモの手数料が割高な状況に
ドコモが値上げしたことで、KDDI(au)やソフトバンクモバイルに比べ一部は手数料が割高になった。この冬から春にかけてキャリアの乗り換えを検討する人は細かに発生する費用の違いを把握しておくべきだろう。
順に見ていくと、まず新規契約にかかる事務手数料。これは3社共通で3150円。ソフトバンクは2011年、auは2012年2月に従来の2835円から3150円に値上げしている。
次に機種変更だが、auはLTEからLTE、3Gから3Gへの手数料のどちらも無料。ソフトバンクはLTEからLTEへの変更は2100円かかるが、3Gから3Gへは無料。つまりauが最も負担が少ないことになる。
3GからLTE、LTEから3Gの契約変更についてはau、ソフトバンクとも手数料は3150円。ドコモは12月から同料金となる。
これに加えSIMカードの再発行手数料はauが2100円、ソフトバンクが1995円と設定しており、ドコモが3150円から2100円に引き下げても特に割安感はない。
名義変更やSIMロック解除にも料金差
名義変更(譲渡)手数料はドコモの場合2100円。auは2835円、ソフトバンクは1890円。いずれも家族間は無料だ。
SIMロック解除についてはドコモとソフトバンクは3150円(対応機種のみ)。auではこれら事業者ロックの解除はできない。auが販売した端末は、他人から譲り受けたau ICカード(SIMカード)を使う際にユーザーロック解除が必要で、この費用が1回2100円かかる。
最後に3社ともに2年拘束割引の中途契約解除は9975円。MNP転出費用は2100円となっている。
キャリア各社は横並びの傾向が強く、かつ値上げ傾向にある。今後とも他社より安い手数料を高くする可能性があり、乗り換えや機種変更を検討している人はこうした情報に注意を払う必要がある。
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/business/niftybusiness-bm-35446.html