県内最大規模の古墳で、新潟市の古津八幡山古墳で行われている今年度の調査が終わり、盛り土の状況から古墳は東日本と西日本の工法を合わせるなど、当時の最先端の技術を用いてつくられていたことがわかりました。
国の史跡に指定されている新潟市秋葉区の古津八幡山古墳は、県内最大規模の直径およそ60メートルの円墳で古墳時代前期ごろに築かれ、この地域の有力者が埋葬されているとみられています。
古墳では昨年度から調査が行われていて、今年度の調査がおおむね終了したのに合わせて8日、現地で説明会が開かれました。
古墳は中央部分に盛り土を行う、東日本の工法と、周りを土手状に盛っていく西日本の工法を合わせて築かれていて、この時代に東西の工法を合わせてつくられた古墳は、全国でも千葉県など5か所にしか確認されておらず、大変珍しいということです。
また、西日本の工法は当時の最先端の技術が必要で、古墳づくりのために技術者が訪れていた可能性があるとしています。
古津八幡山古墳は平成26年度中には復元整備を終え、一般に公開される予定です。
調査を行った新潟市文化財センターの相田泰臣主査は「当時の一大土木事業だった古墳の中でも最先端の技術でつくられたことがわかった。古墳の謎を明らかにするために今後も調査を進めたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033164121.html?t=1352378896555