新潟市が平成26年度の導入を目指すBRT(次世代型バスシステム)の第1期ルートは、新潟交通が提案したJR新潟駅(中央区)-青山地区(西区)でスタートする方向になった。5日の運行事業者審査委員会終了後、委員長の中村文彦横浜国大大学院教授が記者団に「延伸案をおおむね了承した」と述べ、市が基本方針で示した白山駅(中央区)までのルートからの延伸を認める意向を示した。審査委は年内に新潟交通を運行事業者として認めるかどうか判定し、市長に報告。市は来年1月にも最終決定を行う予定だ。
市の方針ではBRTのルートは第1期導入で新潟駅-白山駅間の約4キロを想定した。これに対し、第1提案権を持つ新潟交通は運行事業提案書で、白山駅からさらに西へ約3キロの青山地区まで延伸する案を提示した。
この日の審査委で同社側は、延伸の理由として(1)白山駅まででは7割近い乗り継ぎが発生して不便だが、青山では半数が直通で利用できる(2)青山から大堀、寺尾、白根、味方など各方面に放射線状に既存バスが運行しており、持続可能な路線網を構築できる-などと説明。
非公開で行われた審査では、委員側から延伸案に対し「新潟交通のバスシステム上、青山案はいい」と評価する声が出た一方、「青山の長所は分かったが短所が分からない。白山駅、青山双方の短所、長所を出し、比較できるようにしてほしい」という意見も出され、今後、同社側に資料を提出するよう求めることになった。
また、同社は運行事業提案書で青山延伸に伴い、全便をBRTの連接バスで運行するには市の基本方針の8台から4台増となる試算を示しているが、審査委で同社は「BRTはイコール連接バスではない」と強調し、路線バスの車両と組み合わせて運行する考えを示した
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