[ カテゴリー:地域, 災害 ]

にいがた人模様:中越地震モチーフに漫画実写化 映画監督・五藤利弘さん /新潟

◇故郷の風景、映像に残す--五藤利弘さん(43)

長岡市栃尾地域を舞台にした映画「ゆめのかよいじ」が完成した。04年の中越地震をモチーフに、大野安之さんの同名の漫画を実写化。地元を拠点にした製作にこだわる同市出身の映画監督、五藤利弘さん(43)が、いくつもの苦労を乗り越えてきた渾身(こんしん)の作品だ。「中越地震や東日本大震災では、大切な人や場所を失った人が多い。もう一度、存在して当たり前のものを大切にしてほしいという思いを込めた」と撮影の狙いを語る。
中越地震の時、東京で仕事をしていた。深夜帰宅してニュースを見ると、変わり果てた故郷が映し出されていた。実家は上越新幹線脱線現場のすぐ近く。実家は半壊したが、家族にけがはなかった。「何もできない自分が悔しかった。それ以来、故郷の風景を映像に残そうと思うようになった」と振り返る。
映画は、父と死別し心に傷を負って東京から長岡に転校してきた女子高校生が、友人との交流や霊体験を通して再生していく物語。幻想的な風景が作品の世界観に近いことから、栃尾地域がロケ地に選ばれた。エキストラは地元住民を採用。主題歌も新潟を拠点に活動するシンガー・ソングライター、笹川美和さんを起用するこだわりようだ。
作品は05年に協賛会社が撤退して製作をあきらめかけた。地元酒造会社の支援で再開するも、11年の東日本大震災で上映することに戸惑いを感じ一時中断。その間に協賛企業の取りやめが相次いだため、地元有志の協力を受けながら手弁当で協賛を募り、やっとの思いで完成させた。「たくさんの人の協力でできた映画。時代に逆行するかもしれないが、これからも身近な風景から日本人の良さである思いやりの心を感じ取ってもらえる作品を作り続けたい」
映画は17日から同市のT・ジョイ長岡、24日から新潟市のT・ジョイ新潟万代で上映した後、順次全国ロードショーの予定。
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■人物略歴
◇ごとう・としひろ
1968年、長岡市生まれ。小学生時代に黒沢明監督の映画「椿三十郎」を見て感銘。大学で自主映画の脚本・演出を手がける。代表作品は「モノクロームの少女」(09年)など。
11月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121104-00000080-mailo-l15

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