出産直後に分娩室で母親に赤ちゃんを抱かせる早期母子接触が「カンガルーケア」と混同されているとして、日本周産期・新生児医学会など関連8団体は17日、カンガルーケアという呼び方を新生児集中治療室(NICU)での接触に限らせるべきだとする要望書を厚生労働省に提出した。
8団体によると、カンガルーケアは本来、NICUに入院中の赤ちゃんに、母親と接触する機会を持たせて健康状態を安定させたり絆を強めたりする行為を指す。しかし、分娩室での接触もカンガルーケアとして広がっている実態がある。
NICUでは医療スタッフによる観察が行われるため問題は少ないが、分娩室などで不適切に接触が行われ、呼吸困難になって障害が残るなどのトラブルが起きている。同学会の要望は二つの行為を明確に区別し、医療現場での処置の混同を避ける狙いがある。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121017/trd12101721360013-n1.htm