柏崎市は16日、岩手県大槌町の震災がれき10トンを一般ごみと混ぜて試験焼却した灰約14トンを、同市東長鳥の一般廃棄物処分場「エコグリーン柏崎夏渡」に埋めた。必要が生じれば掘り出せるよう、灰は樹脂製の袋に入れ、防水シートで覆って土をかけた。
埋められたのは、細かな粒子状の灰を飛び散りにくいようセメントで固めた「固化灰」が12袋(計11・9トン)と、焼却炉内で燃え残ったガラスや金属などの「主灰」が4袋(計2・4トン)。放射性セシウム濃度は固化灰が1キロあたり33・4ベクレル、主灰は同5・7ベクレルだった。同市など県内5市の共通受け入れ基準は同100ベクレル以下だ。
処分場にはこの日午前10時半過ぎ、灰の袋を積んだトラックが到着。作業員が袋をクレーンでつり上げて並べ防水シートをかけて上から厚さ約20センチまで土をかぶせた。処分場の空間放射線量は、灰の到着前後とも、1時間あたり0・06マイクロシーベルト(マイクロは100万分の1)で変わらなかった。
市は今後、焼却炉の排ガスや、炉周辺の土壌、処分場から放流される水や付近の地下水を検査。放射性物質を測って安全を確認する。
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