福島第一原発の事故を受け、東京電力は柏崎刈羽原子力発電所の地層の安全性を確かめるための調査を始め、その様子を地域の住民たちに公開しました。
東京電力は、これまで柏崎刈羽原発の敷地内は古い地層で、活断層として定義される、新しい地層ではないと説明していました。
しかし、福島第一原発の事故のあと、専門家から地層の年代の評価があいまいだとの指摘が相次いだことから新たに調査を始めることにしたもので、17日、調査の様子を地域の住民たちに公開しました。
住民たちはおよそ50メートルの深さまで掘り下げ土を採取するボーリング調査の様子などを見て回り、東京電力の担当者から説明を受けていました。刈羽村の主婦、高桑千恵さん(66歳)は「事業者の調査だけでは不十分だ。納得がいく調査が行われるよう国も検討すべきだ」と話していました。東京電力は▼原発の敷地内のほかに▼敷地に隣接する地点▼それに原発からおよそ10キロ離れた地点のあわせて3か所で地層の年代を調べ、来年2月までに報告を
まとめることにしています。
東京電力・柏崎刈羽原発の新井史朗副所長は「今回の調査を含めてさまざまな知見を集めて住民の不安をふっしょくしていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035663261.html