北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(55)、祐木子さん(56)夫妻が13日、帰国から15日で10年となるのを前に、新潟県柏崎市役所で記者会見した。
薫さんは「北朝鮮も避けて通れない問題だと骨にしみて分かっているはず。日本政府からどんどん働きかけてほしい」と、残る被害者の早期救出を訴えた。
薫さんは10年前の帰国について「今でも夢のように思うことがある」と語った。現在は地元の新潟産業大講師、韓国語書籍の翻訳家としても活躍。2004年に実現した2人の子供の帰国に触れ、「家族の絆がつながったことで、前途を考えながら進むことができた。感謝している」と話した。
保育園で調理補助の仕事をしている祐木子さんは「知り合いが多くできてうれしい。調理師免許を取得したので何かやってみたい」と笑顔をのぞかせた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/education/20121014-567-OYT1T00306.html