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ストレスが「胃」にくるのはなぜ?

新しい仕事に緊張したり、仕事で忙しい日が続いたりすると、「どうも食欲がなくて」「胃がキリキリする」なんて人もいるのでは? 「ストレス→胃にくる」は誰もがイメージすることですが、それって一体ナゼ!? 産業カウンセラーで、看護師でもある柳原里枝子さんに、ストレスと胃の関係についてうかがいました。

【そもそも「ストレス」ってなに?】

柳原さんによると、ストレスとは「体や心にかかる圧力」だと言います。

「私たちの体や心を丸いボールにたとえたとき、それをギュッと凹ませる圧力がストレス。原因は、仕事や将来への不安、人間関係などさまざまですが、自分で気づいていない人も多いのです。自覚がなくても、ストレス診断をおこなうと実はストレスを抱えているという人が多くいるんですよ」(柳原さん)

【 “自律神経”に支配されている胃はストレスを受けやすい】

ストレスが胃にくる、そのメカニズムは自律神経が関係していると柳原さんは言います。自律神経とは、心臓を動かしたり、汗をかいたりと自分ではコントロールできない、いわば「体の無意識の働き」をつかさどる神経。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、両方がバランスよく働くときに体は健康な状態になります。

・「交感神経」・・・・・・活動的になっているとき、緊張しているときなどにはたらく

・「副交感神経」・・・・・・休息しているとき、リラックスしているときにはたらく

柳原さんによると、ストレスがかかると自分では気づかなくても体は緊張し、交感神経が高まるとのこと。交感神経の働きが強まると、胃の血管がギュッとちぢこまった状態になり、血液が流れにくくなるために胃の働きが弱まります。そのせいで消化不良が起こり、胃の痛みや重さを感じたり、食欲が落ちたりするのです。

「また、交感神経が高まりすぎて、バランスをとるために副交感神経がより強く働こうとすることも。そのため、胃酸が多く出すぎて胃酸過多になったり、それが胃の粘膜を傷つけて胸やけや逆流性胃腸炎などになったりすることもあります」(柳原さん)

胃は、食べたものを胃酸でとかして消化を助ける器官。つまり、私たちが生きていくうえで欠かせない「食べること」を支えるところです。その分、「痛い」「気持ち悪い」などつらい症状を感じやすく、ストレスを受けやすいといえるのではないでしょうか。

【ストレスから胃を守る秘訣は?】

では、ストレスから胃を守るためにはどうすればいいのでしょうか?

「基本的なことですが、3食きちんと食べること。食事を抜いて、胃がからっぽの状態が長く続くと胃が荒れる原因になりますし、次の食事でたくさん食べると消化が大変でまた胃に負担がかかります。3食をゆっくり、腹八分目に食べましょう。リラックスや睡眠、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動も副交感神経を高めてくれるのでオススメです」(柳原さん)

また、ストレスをためこまないための「発想の転換」も大切だと言います。

「ひとつの考え方とか自分の価値観にこだわる人ほど、ストレスをためやすいようです。人と話したり、人の言葉を聞いたりして考えの幅が広がることでストレスに強くなるはずです」(柳原さん)

社会で働く以上、「ストレスとのつきあい方」も身につけるべきスキルのひとつなのですね。ときには経験豊富な先輩の話を聞いて考え方を切りかえたり、がんばる自分の体をいたわったりしながら、ストレスに負けない心と体を育てていきましょう。

http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/healthcare/fresherscol201210post-230.html

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