北海道で起きた白菜の浅漬けによる病原性大腸菌O(オー)157の集団食中毒を受け、厚生労働省の食中毒・食品規格部会は1日、漬物の衛生規範を改正することを了承した。月内に各自治体に通知する。
衛生規範は1981年に作られたが、浅漬けの殺菌に関する記載はなかった。改正点は▽原材料は10度以下で保管▽飲用水で洗う▽75度で1分加熱するか、1リットル当たり100ミリグラムの濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液で10分間殺菌する―など。
全国の浅漬け製造業者への立ち入り検査の中間報告では、2282施設のうち87%に当たる1994施設に不適切な点があり、同省が指導した。殺菌していなかったり、殺菌記録がなかったりしたのは1729施設、衛生管理に問題があったのは1488施設だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121001-00000111-jij-soci