いつの時代も女性の悩みのひとつといえば「お通じ」。そんなお通じにも、時代や環境によってちがいがあるのだそう。そこで今回は、腸の健康推進や腸もみマッサージ指導などの啓発活動を行う健康コーディネーターの齊藤早苗さんに、現代日本女性のお通じ事情を聞いてみました。
齊藤さんによると、現代人の腸の不調には次の4タイプがあるのだとか。「1つめは、『ストレス腸』タイプ。過度のストレスによる不調で、下痢と便秘を繰り返す方が多いです。2つめは、腸がなまけて動いていない『にぶり腸』タイプ。おならや便意を我慢することが原因になることが多く、若い方に多くみられます。3つめは、『骨盤ゆがみ下がり腸』タイプ。姿勢の悪さや運動不足による筋肉量の低下などが原因で骨盤がゆがみ、下腹部にあるはずの腸が骨盤の内側まで下がってしまう人が増加中です。こうなると、腸の働きが悪くなり、便秘がちになります」と齊藤さん。
そして、現代日本人女性にもっとも多いのが、『夜型疲れ腸』タイプ。「私たちと同じように胃腸にもライフスタイルがあり、日中は胃が活発に動いて消化し、夜は腸が働いて栄養素を吸収する時間。便が作られるのも、実は夜です。しかし、夜遅くまで働く女性が増え、そのサイクルが狂ってしまうことで腸がしっかりと働かなくなってしまうのです」とのこと。「しかも、胃がカラの状態でないと、モチリンという大腸で便を作らせるホルモンが分泌されません。早めに夕飯を済ませて、0時前には寝るようにするといいでしょう」と齊藤さん。
腸内環境が悪化すると、痩せにくくなるだけでなく、女性の大敵、シミ・シワ、吹き出物などの肌あれやくすみも引き起こしてしまいます。「大人になってからの免疫の約7割は、腸管免疫が担っていると言われています。腸内環境が悪いまま栄養素を取っても吸収されにくいですし、便が体内に留まることで有害物質が身体に吸収されてしまい、ドロドロ血や冷え、疲れやすさなどを引き起こします」とのこと。また、腸が疲れていても、自覚症状がない人も多いのだとか。「腸がきちんと働いていれば、おならや便はくさくありません。そういった症状がある場合は、腸に何らかの不調が考えられます」と齊藤さん。
そんな、腸疲れを回復させるには、適度な運動と、きちんとした食事が不可欠です。「食事では、お腹にいるビフィズス菌などのエサになるオリゴ糖や食物繊維をたくさん摂りましょう。または、生きた乳酸菌を含むヨーグルトを続けて摂ることがオススメです。すぐに効果を実感したい人は、1日にヨーグルトを300gくらい食べてみてください。2、3日で効果が表れると思いますよ」とのこと。
腸内環境を意識した生活で、すこやか美女を目指しませんか?
http://news.goo.ne.jp/article/escala/life/medical/escala057745_0.html










