自民党総裁に安倍晋三元首相が再選出された26日、新潟県内では解散総選挙の早期実現をにらんだ今後の党運営に対する注文や、拉致問題の進展を期待する声が聞かれた。
自民党県連会長の星野伊佐夫県議は、総裁決定を受けて会見し、「地方票をもとに決選投票に進んだ安倍さんが選ばれて良かった。(これを踏まえ)地方に対する思いも高めてもらいたい」とした上で、「新総裁が決まったからには安倍さんと同じ方向に全党員が向いて一枚岩にならないといけない」と述べ、政権奪還に向け、党内融和を進めることに全力を挙げるよう注文を付けた。
首相退陣の引き金となった健康問題について、会見に同席した党県連幹事長の帆苅謙治県議は「総裁選の間、ハードな遊説をこなしたのだから、安心している。(街頭演説などを通して)完治したことを印象づけた」と語った。
ちょうど10年前の日朝首脳会談とその後の共同宣言に立ち会った安倍氏は、膠着(こうちゃく)状態が続く日本人拉致問題の現状打開が期待される。8月には拉致問題の早期解決に向け新潟市で開かれた「県民大集会」に参加した。県議会拉致議連事務局長の沢野修自民党県議は「最高の人選になった。新潟に足を運んでくれる人だし、この問題にしっかり取り組んでくれる」と歓迎した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120927/ngt12092702010001-n1.htm