経済産業省は21日、乗用車向けのエコカー補助金の申請の受け付けを、同日午後6時までに受理した分で打ち切ると発表した。2747億円の予算枠が、約25億円を残してほぼ底をついたためだ。週末の申請を受理すると予算枠を超えるのが確実で、補助金を受け取れる人と受け取れない人が出るため、不公平感が出ないように早めに終了した。
補助金は昨年12月20日以降に登録・届け出された新車に10万円(軽自動車は7万円)出ていた。2010年9月に終了した前回のエコカー補助金では終盤に申請が急増して受け取れない人が出るなど混乱したが、今回は大きな混乱はなく終了した。
今年1~8月の新車販売台数は前年同期比約46%増の約383万台に増えた。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は「補助金のおかげで国内市場は盛り上がった」と総括する。自動車各社は国内生産を拡大し、関連産業も潤った。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2012092104830.html